調味料をホンモノ志向にするようになってよかったこと
調味料のホンモノ志向とは何ぞや。
しょうゆ、みりん、味噌などの基本的な調味料で、
原材料に食品添加物などを使わず伝統的な製法(かどうかは正確にはわかりませんが…)でつくられているものを使おう、ということです。
言い換えれば、スーパーで売られているこれらの調味料の原材料表記を見て、
より少ない種類の原材料でつくられているものを買う、ということです。
最近ではスーパーのしょうゆコーナーに行くと、
「だししょうゆ」「○○しょうゆ」など、
しょうゆのふりをしつつ砂糖や化学調味料(「アミノ酸等」などと書かれている)で調味され、
これ一つで味が決まる、的なものが多くあります。
そういうものも便利で良いのですが、
元々のしょうゆの材料は、大豆、小麦、食塩といったシンプルなものです。
そういうシンプルなものを使っていこうと意識するようになったきっかけは、
『食品の裏側』という本でした。
私は、添加物の健康リスクについては正直よくわからないのですが(この本でもあまり取り上げられていません)、
化学調味料などで人工的にうまみをつけた食品に慣れてしまうと、
ホンモノの食品(普通の家庭にある調味料を使ってつくられた料理)を「おいしい」と思わなくなってしまう、
という言葉がすごく印象に残りました。
それは、ファストフード、外食やインスタント食品を求めてしまう味覚だと思います。
それらの共通点は、かなり味が濃い、塩分や油分が多いということです(例外もあるとは思いますが…)。
過去に実家から送られてきたインスタントラーメンのスープの栄養表示を見て驚いたのですが、
そのラーメン1杯で1日分の量を超える塩分を摂取することになってしまうのです。
化学調味料のうまみに頼ってつくられている「おいしさ」は、
多量の塩分によって成り立っているということが後々わかってきました。
それと、油(多くは植物油)。
そういうものを食べがちになると、
塩分や油分を過剰に摂取し、健康を損なうことになりかねません。
もちろん、しょうゆなどの調味料単体でいえば、
添加物を使うことにより「減塩」を実現しているものもあります。
ですが、添加物の味付けに慣れてしまうと、
インスタント食品をおいしいと感じる舌・味覚になっていくと思われます。
実際、私もわりと最近までその味覚に染まっていました。
仕事で忙しい頃など、インスタント食品に頼ることもしばしばありました。
毎日だと飽きるけど、たまには食べたくなる、おいしい味でした。
インスタント食品も外食も、忙しい現代人の生活において、たいへんありがたい存在となっています。
なので、化学調味料や添加物を口にするのをやめるべきだ、と否定するつもりはありません。
私はたまたまそういうことを考えるきっかけがあったのと、
毎日自炊する時間ができたため、
シンプルな食品を使い、化学調味料など添加物の使われているものを避けるという取り組みができるのだと思います。
調味料を変えてよかったこと
シンプルな材料のしょうゆを使うようになると、
だししょうゆとは違い、
しっかりとしょうゆの香りがして料理がおいしく感じられるようになりました。
ぽん酢も、添加物がたくさん入ったものから、無添加のものに変えました。
水炊きの野菜やお肉にかけると、たいへん上品な味になりました。
本物のみりんは、そのまま飲んでもおいしい味で、料理に使うのがもったいなく感じました。
このように、やはり本物を使った方がおいしいのだ、と感じることができました。
それは良かったのですが、シンプル・無添加のものはそうでないものに比べ、値段がはねあがります。
しかも、ふつうのスーパーではなく高級路線のスーパーに行かないとそもそも無かったりします。(しょうゆは安いスーパーでも大丈夫でした。)
高い調味料を使っている、と思うと、つい大事に使わなきゃと少なめに使い、結果的に薄味になります。笑
子どもの離乳食づくりの時期と重なっていたこともあり、
私はかなり薄味の舌になったようで、
外食に行くとかなり味付けが濃く感じるようになりました。
塩分摂取がひかえられて健康的なだけでなく、
これが外食をひかえることにつながると、結果的に経済的にも得かもしれません。
こんな思わぬ効果も得られたりするので、
ホンモノのちょっと高い調味料を使ってみるの、おすすめです。