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『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』フクチマミ 感想・レビュー

『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』フクチマミ

 

産後のことについては、母や祖母をはじめ周りの人の実体験や伝聞、自治体の両親学級、出産関連本や他人のブログなどで情報を得ていて、産む時だけじゃなく産んだ後も痛いことやマタニティブルーのこと、どんなお世話が必要かなどそれとなくは把握していました。子どもが産まれたら育児はノンストップだしとにかく予測や計画通りにいかないから覚悟しないといけない、自分は新たな生活についていけるのか、と正直分娩よりもその後が恐怖でした。が、それでも育児のイメージは漠然としていてもっと具体的なことを妊娠中のうちに知っておきたいと思ってこの漫画を読み、具体的なことが少し想像できるようになりました。

 

基礎的な知識のある人に対し補助的に不安を和らげてくれる育児本

この漫画は、十数人以上の様々な状況の母親や様々な専門家にちゃんと取材をして得られた、主に乳児期の育児の悩みやその解決法・アドバイスを具体的に書いているものです。私は、個人の育児体験日記を漫画にしたような漫画も以前読んだことがあり、それはそれで読み物としては面白くて良いとは思いましたが、やはり様々なパターンの体験を知ることができるのはこの漫画の大きな特長だと思います。(その割には情報量が少なめというか、本一冊にするにあたりかなりのお話を削らないといけなかったのではないか、本当はもっとたくさんのお話があったのではないか、という気もします。)

その体験や悩みの話も、本編でも書かれていましたが本当に十人十色で、いかに子どもの行動や発達において個人差が大きいかということがよくわかりました。これくらいの時期にこれくらいのことがあって、というよく見るグラフなどはあくまで目安や平均であって、そこから外れている場合もたくさんあるということです。つい他人の子どもやそれらのデータと自分の子どもを比べてしまいがちになってしまうけど、比べるなら他の子とではなくその子(本人)の先週と比べて、というような言葉が印象に残っています。

また、当然ですが家庭環境も様々で、とんでもない姑や夫、自分の親など親戚関係の悩みについても体験談が豊富で、こんな大変な環境でやりくりしている人もいるんだ、と感心しました。

 ただ、本当に各場面場面の具体的な悩みについてのお話だったので、私のように「トイレトレーニングってそもそもどう進めていくの?」くらい知識のない者には、まず基礎的な知識を別の所で得られるようにした上で補助的に活用する、そのような本になると思います。まだ育児前の段階なのでわかりませんが、育児を始めてから読むと、「わかるわかる」と共感できたり不安がやわらいだりするのかな、と思います。

最後に補足ですが、絵柄がわりと個性的なので、気になる人は気になるかもしれないですね。私は慣れました。