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鍼灸治療で逆子が治っただけじゃなかった話

今回の記事は、タイトル通りのことが結論です。初めて鍼灸治療を受けて結果的に逆子が治ったのですが、それはあくまで結果の結果であって、鍼灸治療自体は逆子を治すというよりもっと大きな秩序・体質に働きかけるもので、そういう意味で効くものだということがわかった、という内容です。

以下はその過程についてのレポートになるので、ご興味のある方は読んでいただけると幸いです。

ちなみに今回鍼灸治療を受けた先生はあまりに多忙な方で、申し訳ないですがご紹介することはできません。

 

 

 

 

妊婦健診で逆子と言われた

妊娠して29週目の妊婦健診で突然「逆子になっている」と言われました。

その1週間前に張りが1時間続いて緊急で受診した時には、子宮頸管が3センチくらいだったので「切迫早産の診断書を書いてもいい」というようなことを言われましたが(結局書かれなかった)間違いなく頭が下だったので驚いたしショックでした。

本などででは、この時期ならまだ9割くらいは自然に治るという情報もあり、きっと大丈夫だろうと思うようにして、医師に言われた「横になる時に左側を下にする」ことをひたすら守りました。子宮頸管のことがあったので、逆子体操は念のため里帰りしてからするようにも言われました。

たしかに以前に比べて下の方を蹴られるというか、膀胱のあたりを蹴られている感じは、診断の2、3日前からしていましたが、逆子になっていたとは…

ちなみにその時点では胎児の推定体重は1300g弱でした。

 

鍼灸を受けることになったきっかけは、腕の立つ鍼灸師が身内にいたからです。夫もお世話になっていて、効くという話は前々から聞いていました。その先生は逆子治療の実績も豊富ということでした。

 

1回目の鍼灸治療

産婦人科で逆子の診断をされた翌日にさっそく施術所に行きました。

和風の落ち着いた雰囲気の部屋をついたてで区切った中に簡易なベッドが置いてあり、その上で仰向けになるよう言われました。昼間だったからか天井の照明はついておらず、黄色っぽいライトがついたての上からベッドを照らしていました。

 

先生はまず私の左手首を軽く持って脈の確認?をしたり、舌の表と裏を見たり、お腹の様子を見て触ったりしていました。それで、お腹の膨らみのピークが今はへその下のたりにあるけど、治療をするとへそより上に上がってくる、といったことを言われました。

その当時はへその上2センチあたりに下着やタイツの線が跡になっていて、それより上部はあまり膨らんでいないという段差状になっていました。

また、本来は下半身が陽、上半身が陰となるのが今は逆になっているから、それを元に戻す、というような説明がありました。

ちょっと順番はうろ覚えですが、一旦私がベッドに腰かける体勢になり、背中の触診がありました。服をまくり上げて両腕を前で交差して頭は下を向く、という体勢でした。その後再び仰向けになり、先生は私の左足首の内側、くるぶしの少し上のあたりに鍼をしました。最初は若干の異物感がありましたが、10秒ほどで何も感じなくなりました。三陰交という、安産のツボといわれるツボがその近くにあるのは知っていましたが、その位置とは若干違ったのではと思います。

1分くらい(ちがうかも)で抜いて、10分そのまま横になるよう言われ、先生は別の患者さんの所に行かれました。特に体内で何かが変わったという実感はその時はありませんでした。

10分おいて先生が来られ、再度手首や足首に触れ、私にベッドに腰かけさせ、直径2センチ程の筒から煙が出ているものを、背中と尻の間あたりの左右にあてました。直接的ではないお灸のようです。熱くはなく、温かい感じでした。1、2分でそれも終わり、再度しばらく横になるよう言われました。

20分くらい置いてから先生が再度私の手首や足首、お腹を確認し、帰って良いと言われました。

 

その後家のベッドで横になったり夕食を食べたりしましたが特段の変化はなく。しかし施術から約6時間後、胎動に変化が現れました。それまで数日間下の方でしか感じなかったのが、へそのあたりで、それもかなり激しめの動きを感じました。翌日以降は、へその高さのこともあればもう少し下の左側でバタバタしていたりと、時間帯によって位置が変わるようになりました。この段階で頭が下になっていたかどうかはわかりません。

ちなみに、お灸の煙のにおいがかなり髪の毛につきました。いやなにおいではなく一種のお香のような感じです。お風呂で頭を洗うと取れました。

 

2回目の鍼灸治療

先生の指示により、1回目の治療から3日後に再度施術所に行きました。

この日もまずは触診や舌の表裏を見て、それから背中を出すよう言われ、尻の少し上の仙骨と思われるあたりに前回と同じ煙のお灸をされました。これも温かく感じましたがだんだん熱くなってきて「ちょっと熱くなってきました」と私が言うと先生はお灸を止めました。

その後20〜30分ベッドで横になって、再度先生が私の手首やお腹を触ってこの日も終了。逆子はもう治っているんじゃないか、と言われました。先生曰く、私は鍼灸が効きやすい体質だそうです。あとこれは私に向けてという感じではなかったのですが、早産(の可能性)はゼロ、と呟いておられました。

2回の治療を終えてから数日とたたないうちに体の変化が現れました。お腹のへそより上の部分が明らかに膨らんできて、段差になっていたのが無くなりました。子宮の位置が上がったか大きくなったのでしょうか。また、胎動が激しくなり、特に左上の方で痛いほどボコボコされることが出てきました。あと、お風呂あがりに体がほてって暑くて仕方なかったのが少しマシになりました。さらに、夕食を20〜21時に食べても翌朝5時にはお腹がすいてくるなど、お腹がすくのが早くなりました。それでよく食べるようになった影響かどうかわかりませんが、胎児の推定体重の伸び幅は鍼灸治療を受けてからの4週間が一番大きかったです。

 

結果

1回目の鍼灸治療から12日後に産婦人科での妊婦健診があり、エコーの画像で逆子が治っていることがわかりました。

鍼灸治療によって逆子が治ったのか。本当にどうかという所は私にはわかりません。でも、自分の体の何かが変わったことは確かです。鍼灸治療で体内のなんらかの秩序が正しく戻されて、その結果として上に書いたような変化だったり逆子が治ったりといったことが起こったように感じます。東洋医学対症療法とは違う、ということが身にしみて理解できました。

同じように鍼灸治療を受けたとしても人によって時期によって結果は様々かもしれませんし、母子の状態によっては避けた方が良いこともあるかもしれないのでそこは健診を受けている産婦人科に要相談かもしれませんが、ひとつの選択肢として鍼灸治療もある、ということを知っていただければと思います。